せせらぎの小道:実の季節

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花木の実を採ってきてはプランターに植えておくという変な習性が私にはある。運良く発芽して今では大木に育っているというものもあった。

椿などは発芽率が高く、楽しみがあるのですが、時には雑草の如く生えそろってしまうこともあり、困ったなあと嘆くこともある。それらの生長を観ていると、どうも先祖返りをするように思う。改良された花木の実は特にそうだ。原種に近い形で成長するということか。

野生種はそのまま逞しく育つようだ。

「発がんというのは先祖返りらしい」という先輩がいた。その方は肝臓がんのことを研究していた方なのだが、肝がん細胞は胎児性抗原を作るのでそのことを先祖返りといったらしい。深みのある洞察だ。

 

プランターには、サクランボの種とか梅の種とか、どれがどれだかわからないほどうまっている。来春が楽しみだし、沢山の芽が出てきたらどうしようという心配もある。