この美しさをなんと表現すれば良いだろう。大きな花の孤立した姿よりも小さな花の群れている姿の方に共感が湧く。
せせらぎの小道:希望
3月5日に他界した、弟のようなK君のために、黄泉国でもまた元気に生きていただけるように、願いを込めてこの詞を記します。
希望 シラー (Friedrich Schiller)
つねにより良き将来の日を
人はよく語り、よく夢見る。
かがやく幸福の金的をめがけて
人はひたすらに走る。
物はみな朽ちはて、また新たになるところ
人はつねにより良きをねがう。
希望は、この世の生を人にあたえる。
むしんな少年の身につきまとい
青年のこころを、まばゆい光でひきよせ
老年とともに葬られることもない。
人は疲れた歩みを、墓の中に休めるときも
希望は、高くーー墓石の上にかかげる。
これはうつろな、うぬぼれの思いではない
おろかしい頭の考え出したものではない
おのずと心のうちに、声となって浮かびくるもの
より良きをもとめて、われ生きる・・・
この、おのずと内にひびく声は
希望をいだく魂をあざむかない。
(小栗孝則 訳)
K君のお父さんは内村鑑三の研究者として名を残している。K君はよくお母さんを連れて桜の名所を訪ねていた。その写真を残している。K君は何時も元気だ。
せせらぎの小道:細胞病理学からRNAワールド
看護専門学校の非常勤講師をしていて、使っている教科書があまりにも難しすぎるな、などと思っていました。もっと面白い教科書はないものかと思って探してみた。
そしたら、あるはあるは、非常勤講師のお仕事はそっちのけで自分で嵌まってしまいました。
以下は本の羅列。
こわいもの知らずの病理学講義(仲野徹)。エピジェネテクス(仲野徹)。ウイルス三部作合本版(武村政春)。細胞とはなんだろう(武村政春)。カラーズ版でわかる細胞のしくみ(中西貴之)。からだの中の外界 腸の不思議(上野川修一)。細胞の中の分子生物学(森和俊)。生命誕生(中沢弘基)。ウイルスは生きている(中屋敷均)。生命のからくり(中屋敷均)。ウイルスとは何か(長谷川政美)。新しいゲノムの教科書(中井謙太)。遺伝子とは何か(中屋敷均)。変異ウイルスとの闘い(黒木登志夫)。新型コロナの科学(黒木登志夫)。がん遺伝子の発見(黒木登志夫)。人類と科学の400万年史(レナード・ムロデイナウ)。人体600万年史(ダニエルEリーバーマン)。人は何故がんになるのか(キャット・アーニー)。体と病気の図鑑(小倉加奈子)。がんの図鑑(小倉加奈子)。
今、一番、印象に残っている言葉 : RNAワールド
今、一番、思っていること : あのときもっと勉強していればよかった。この中に科学的根拠がある。
せせらぎの小道:生物学
生物学の流れを辿る。進化、発生、遺伝、細胞、核酸、染色体、遺伝子。
そうだったのか。あのときもっと勉強すればよかった・・という感想がしきりと湧く。
そんなことを言ってもあのときはあのときなのでしょうもない。
人体600万年史(上)よりメモ。
仮説段階の非感染症ミスマッチ病。病名の羅列ですけど思うところは大きい。
胃酸の逆流:慢性的胸焼け、にきび、アルツハイマー病、無呼吸、水虫、注意欠陥:多動性障害、腱膜瘤、がん(一部のみ)、手根管症候群、虫歯、慢性疲労症候群、肝硬変、慢性便秘、冠状動脈性疾患、クローン病、うつ病、2型糖尿病、おむつかぶれ、摂食障害、肺気腫、子宮内膜症、脂肪肝症候群、繊維筋痛、扁平足、緑内障、痛風、槌状趾(ハンマートウ)、痔、高血圧症、ヨード欠乏症:甲状腺腫:クレチン病、埋状智歯、慢性不眠症、過敏性腸症候群、乳糖不耐症、腰痛、不正咬合、メタボリックシンドローム、多発性硬化症、近視、強迫性障害、骨粗鬆症、足底筋膜炎、多嚢胞性卵巣症候群、妊娠高血圧腎症、くる病、壊血病、胃潰瘍。
環境の変化に人類の進化が追いつかない・・ということだろうか。
進化を越える進化(ガイア、ヴィンス)
人種という間違った概念に基づいて人の違いを説明することは、いっそう信用できなくなる。
広ーい蕎麦畑から磐梯山を見る。
2024年1月7日。毎日新聞、斎藤幸平氏論説。複合危機の今できることは。
インフレ、戦争、気候変動。さまざまな問題が重なり合う複合危機の時代は今年も続く、いやそれどころか、事態はますます悪化していくに違いない。
そのような大きな危機を前にして、私たち個人に何かできることはあるだろうか。
答えはない。私も日々悩みながら、試行錯誤している。