せせらぎの小道:遺伝、進化

池田清彦さんは高名な生物学者養老孟司さんと気が合うらしい。

PHP文庫「なぜ生物に寿命はあるのか?」より抜粋。

 ウイルスは恐らく生物の細胞内のDNAが分離・独立して細胞外に出られるようになったものであろう。生命の起源が遺伝系、すなわち自己複製からはじまったと考えると、自己複製の機能しか持たないウイルスこそが生命の原始形態のように感じられても不思議はないが、生命が代謝系からはじまったものであるならば、ウイルスは進化の途中で生じたパラサイトであるとの考えの方が真実に近いように思われる。

 

池田さんには多くの著書があるが、中でも遺伝や進化を論じている所が圧巻です。本当は何にも解っていないのだな、わしらは・・・恥ずかしくなる次第です。

以下の写真のような動物たちが何故か愛おしい・・と思えるから不思議なものです。

STUDIO  ZAZA で。

池田さんは少年の頃不思議に思ったことをズッと今まで、そしてこれからも考えていて、そういう目で生物界のことを考えているように思う。そういう学者が好きだ。