コロナ対策(2)

2020年8月18日 新聞記事 毎日新聞

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2020年8月18日 福島民友

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イギリスのボリス、ジョンソン首相 :当初厳しい現実から目をそらした。3月12日には、ウイルスを封じ込めるのではなく、「感染のピークを贈らせて50%に押さえることを目指す」と宣言。都市封鎖はせずに「集団免疫」を獲得する方針を立てた。自分自身が感染して入院したことで、ようやく事態の深刻さを認めた様子。

ブラジルのボルソナロ大統領は、国内の死者が2万人に及ぼうとしているのに「新型コロナには70%が感染する。どうすることも出来ない」と表明し経済活動の再開を訴えた。未だに感染防御への真剣さが観られない。

日本は:欧米よりも政府の統制力が強く、個人の自由が制約されることへの国民の反発が少ないので、「良くやっている」様に見える。

野党は政権を批判しますが、いざ自らの党が政権を担当した際には、与党以上の政策は出てこないか?

 

中国のような共産党一党独裁の政府は、ひとたび決断すれば強権的に緊急措置を実行することが可能なので一見素晴らしいと思えるが、民主主義国家よりも独裁国家の方が感染症に対して有効に対処できたかというと?がつく。わるい決断であっても実行が速いが情報も隠蔽されることが多い。これが命取りになる。旧ソ連のように。

 

新型コロナが今までの危機と違うのは、世界中の至る所に拡がったことです。

14世紀、19世紀のペストは、エピデミック(特定地域での流行)であり、現代のように急速に拡がるパンデミックではなかった。その違いは飛行機があるかないかです。

 

世界が一致してウイルス撲滅に成功した例は一つだけ。天然痘ウイルス。コロナ対策もこれが必要。

 

今回のパンデミックは歴史的に観ると第一次世界大戦の終盤、1918年から大流行したスペイン風邪にいちばん近い。(死者4千万人、一説には1億人以上)。

そしてウイルスとは何者か?

ウイルスには意図も目的もない。脳と言えるものがないので、意思が存在しない。人間に危害を加えようとも思っていない。

進化生物学的観点から答えるとすればウイルスの目的はただ一つ、「増殖すること」です。時に感染者を死なせてしまうことはあるが、それは副次的なことで、唯一の目的は「増殖すること」。

 

天然痘にかかって適切な治療を受けなかった場合、感染者の半数ほどが死亡します。

マールブルグウイルスやエボラウイルスなどは、致死率が最大で80~90%と非常に高く、感染者がウイルスをばらまく前に死んでしまうので、世界的な流行にまでは至らない。2002~2003年に流行したSARSの致死率は10%前後。今回の新型コロナウイルスでは、未だ死亡率は確定していないが2%程と言われている。それだけに感染が拡大しやすいということも出来る。

 

水疱瘡パーテー(chicken pox party)のように、(高齢者と比較して致死率が低い)若者達に新型コロナを感染させて、速く集団免疫を獲得すべきという考え方がある。

ただ獲得した免疫がどのぐらい持続するのか不明なので得策とは思えない。

 

*chiken pox party

  水疱瘡ウイルスに感染した子どもを招いて、意図的に他の子ども達に感染させる慣習のことで、欧米ではわりと普通に行われている。大人になってから感染すると大変なことになるので、小さい頃に終わらせてしまおうというわけ。これが新型コロナでうまくいくとは限らない。

 医療現場において真剣にコロナウイルスと戦っている方々が多い中で、このような、距離をとったものの言い方は如何なものかと思うのですが、ジャレド、ダイアモンド氏の著書を見ながらこのようなことをメモしました。