せせらぎの小道・続院内感染

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2020年9月16日(水)福島民友:一般診療部門から発生したクラスターと報じられている。つまりかなり高いレベルで標準予防策を昂じているにもかかわらずクラスターが発生したということになります。

一般の病院は標準予防策を昂じたくとも物資が足りないので節約した予防策を昂じているというのが現状です。ここからは政治を担当する方々のお仕事です。加えて一般市民の感染症に対する通念というか常識というか、そういうものが大きくものを言ってきます。感染した人を差別するような風潮はずっと昔から存在していることは事実。それは急に変わることは期待できないので、それが洋の東西を問わず人間社会の当たり前の姿であると諦めて、その上に協力体制を造ることが必要だと考えます。

 

病院内で話し合いをしてみても、建設的な意見は出てきません。例え出てきたとしても、それでは誰が実行するのか?という段階で止まります。正直な意見であり、建設的な意見ではないとか、良いとか悪いとか、そんな通り一遍な言葉では表現されるべきものではない。皆さんが家族がいます、病気を抱えている人もいます、病人を抱えている人もいます、病院に勤務するからといって特別な考えを持っているわけではない。特別に給料が高いわけではない。

 

こういう所から出てくる知恵というものがほんとうの英知ではあるまいか。ひとつ当病院の知恵というものをふりしぼってみたいとおもう。