せせらぎの小道:看護師メモ

フリー百科事典Wikipediaから引用します。

 日本における看護師(かんごし nurse)は、保健師助産師看護師法に基づく国家資格である。医療、保険、福祉などの場において、医師などが患者を診療する際の補助、病気や障害を持つ人々の療養上の世話など、疾病の予防や健康の維持増進を目的とした患者教育を行う医療従事者である。2001年に「保険婦助産婦看護婦法」が「保健師助産師看護師法」に改定され男女ともに「看護師」という名称に統一された。

免許区分として看護師および准看護師が存在する。業務独占、名称独占である。

より専門的な能力を有し所定の審査を受けた看護師については、専門看護師、認定看護師として資格認定される。

隣接資格として、同法を根拠とする保健師助産師が存在する。日本の看護師は、救急救命士の業務範囲も包括している。

保健師助産師看護師法

法第5条:「看護師」とは厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者もしくは褥婦(じょくふ=出産後の女性)に対する療養上の世話または診療の補助を行うことを業とする者をいう

法第6条:「准看護師」とは、都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師または看護師の指示を受けて、前条に規定する事を行うことを業とする者をいう。

法42条の2:「正当な理由がなく、その業務上知り得た秘密を漏らしてはならない。」:守秘義務

 

育成:看護教育

看護師の養成教育(看護教育)は、これまでは看護専門学校で中心的に行われてきたが、近年は医療の高度化や看護職の地位の向上などを背景に4年制大学での養成数が増加している。2018年3月に行われた第107回看護師国家試験では、新卒の合格者のうち大学を卒業した者が34.2%となっており、今後は更に大学を卒業した看護師が増えるものと考えられる。

看護教育を受けた後に看護師国家試験に合格した看護師は、病院などの医療機関に勤務することが多く、こうした実地のキャリアと継続的な卒後教育を経て、その後は、認定看護師や専門看護師といった専門分野に関する認定を受け看護の提供を行う、保健師助産師など関連資格を取得する、看護管理者や訪問看護師、看護教員、看護研究者などの職務内容や職場を変更する、等さまざまな様相で看護に関わっていくことが多い。

 

大学・看護短大・看護専門学校・看護高等学校

日本では、看護師は看護高等学校(看護科、専攻科の5年間)、看護専門学校、看護短期大学、大学(看護学部・医学保健学科など)で合計3,000時間以上の養成教育が行われ、卒業すると看護師国家試験の受験資格が得られる。実際には卒業見込みの段階で国家試験を受験できるが、最終的にその年度で卒業できなければ、私見で合格点以上を獲得しても不合格扱いになる。

国家試験に合格すると、神政により厚生労働大臣から看護師免許が交付され、看護師としての活動が可能となる。

准看護師に対して俗に「正看護師」(略して正看)と呼ばれることもある。

准看護師(略して准看)について

准看護師准看護師養成所(準看護学校あるいは看護高等学校)にて1,800時間以上の教育を受け、卒業後、都道府県知事試験の受験資格が与えられる(最短で2年間)。この知事試験に合格すると都道府県知事から准看護師の免許が交付される。

准看護師は看護師と異なり、自らの判断で看護行為ができない。医師または歯科医師、看護師の指示を受けて看護を行う必要がある。

 

*医療の現場は男性労働者に比較して圧倒的に女性労働者の数が多い。看護職に携わる人達のなかに看護師、准看護師、看護助手、が存在しているということを患者さんを含め一般の医療機関利用者は詳しく知らない。看護師制度のなかにさまざまな社会問題が存在すると云う事もよく知られていない。

 

准看護師が日本で設けられている背景には、戦後の看護師不足に対応するための暫定措置という性格がある。看護師には、ますます高度な専門知識や技術が要求されるようになりつつあり、日本看護協会は、准看護師制度の廃止を希望しているが、慢性的な看護師不足に悩み、幅広い労働条件の看護労働力を求める日本医師会の希望もあり、検討段階にある。

厚生労働省准看護師問題調査検討会報告では、21世紀初頭の早い段階を目途に看護師養成制度の統合に努めることを提言しているが、直後に日本医師会は反対意見をとりまとめている。准看護師は最短2年間の通学で勤務が可能となるため、他職種からの職種変更を希望する人々の受け皿になっている面もある。

 

日本医師会は、「学士看護師さんは不必要です」、「安価な労働力を提供する看護師さんが必要です」、「社会人を経験した方でも2年間の通学で准看護師さんになれます」と言っている。

 

現在、准看護師の養成校は徐々に減りつつあり、2004年から、10年以上の臨床経験のある准看護師(2018年から7年以上の臨床経験に緩和)を対象に看護師となるための通信制の移行教育が始まり、2006年にはこうした教育を受けた者が国家試験を受験している。

直、神奈川県のように准看護師の養成廃止(2013年度)をする自治体も見られる。

 

*医師(軍医など)の速成を目的に創設された学校が医学専門学校。戦後それらは医科大学または大学医学部へ編入もしくは昇格された。「医専」と称された学校です。

准看護師制度は未だに創設の目的を達成されないまま(?)残されているという事でしょうか。

 

2020年10月9日福島民友ニュース

 処理水処分方針 全漁連「放出に反対」

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