せせらぎの小道:国を罵る(ののしる)

こういう話を聞くと口汚く国を罵るという欲望を抑えられません。あなたたちは一体何を考えて何を壊そうとしているのかと。初めから何かを守ろうなどという考えは無いということは、今までの体験から十分承知しているのだが、今は何を壊そうとしているのかを教えて欲しい。

2021年1月16日:毎日新聞電子版

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私たちの病院は今、満床ではありません。満床にするだけの人員を確保できないからです。

病床を増やしなさいというなら出来ないことも無い。病床というのは物だからです。それを運営するのは生きた人間です、病気療養中の体の不自由な人達ではありません。健康で元気に働ける人達のことをいうのです。そういう人達を十分に確保できないと言っている。なぜ確保できないのかという疑問に対して答えます。あなた方の胸に手を当てて考えて下さい。明確な答えが出てきます。

勧告に従わない医療機関の名前を公表するということですが、私は勧告を拒否します。「ここはコロナ感染症を扱えない病院です」と今でも公表していますし、これからもそれを変えることはありません。国のお墨付きを頂ければ本当に幸いと思います。それで病院にペナルティあるのであれば、私は刑務所にでもどこでも行くつもりです。

多くの方々に読んで頂きたい記事があります。2021年1月12日:毎日新聞夕刊。

本当に読んで頂きたい記事はなぜか夕刊に出ます。

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高い見識と深い洞察、人間愛を感じました。全文を書き写します。

この国はどこへ:コロナの時代に

看護師軽視しないで:拍手よりも法整備で守って

感染危険区域勤務医師より長い7~8時間

 新型コロナウイルス感染拡大の勢いは衰えず、首都圏1都3県に緊急事態宣言が再発令され、看護師たちの労働環境は厳しさを増すばかりだ。戦後の看護会をけん引してきた川嶋みどりさん(89)は「コロナ禍は私の看護師人生の中でも3本の指に入る非常事態です」と危機感を募らせている。

 1951年に看護師(当時は看護婦)となって70年。「日本のナイチンゲール」は奮闘する看護師たちについて語りはじめた。「医療現場の逼迫状況は、看護師の使命感頼みではもう限界です。拍手を送り様な美談にしてはなりません」

 全国看護大学の教諭や有志が集まって看護会の研究や発信を続ける「看護未来塾」で世話人の一人を務める川嶋さん。2020年9月のオンライン勉強会で、女性看護師が訴えたコロナ重症患者受け入れ病院での現状に強い衝撃を受けた。コロナ専用の集中治療室(ICU)で、看護師が医師よりも遙かに長い7~8時間もの間、感染リスクが高い「レッドゾーン」で働いている実態を明らかにしたからだ。

 コロナ専用のICUでは、重症患者に装着した「ECMO(エクモ)」が安定して作動すると、医師は病床を離れるが、看護師はそばで容体を見守り続ける。レッドゾーンでは水も飲めない。防護服を脱いだり来たりするのに時間がかかるためにトイレに行くのもままならない。通常は業者に委託している病室の清掃やシーツ交換、理学療法士らが行うリハビリまですべて看護師が行っている。またPCR検査を行う外来の看護師も厳しい状況にある。交代要員はおらず、防護服を着て4時間以上立ちっぱなしで、トイレにも行けないという。

 川嶋さんは言う。「看護師の業務は『診療の補助と療養上の世話』と定められています。医療の『何でも屋』に扱われてはならないのですが、コロナ禍でそれが顕著に表れています」

 未来塾は同年10月、コロナ病棟のICU勤務とPCR外来で働く看護師たちの労働環境の改善を求め、提言を発表した。

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生野由佳記者による記事を全文手書きにしようと思ったのですが、頭が疲れてきて貼り付けということにしました。この記事はおおぜいの看護師さん達が読んでいるかと思う。私は当院看護部長さんからコピーを頂いて、読み始め、毎日新聞電子版から本文をコピーした。現状を鋭くえぐる記事だと感じたので。。。。