8月11日(火)毎日新聞より
新型コロナウイルスの感染者は10日、全国で新たに837人が確認された。クルーズ船の乗客乗員らを合わせた国内の感染者は毎日新聞のまとめで計5万396人となった。3日に4万人を超してから1週間で5万人に達した。死者は5人増え、計1067人となった。
福島県は南東北というより北関東と見た方がよいので、今週のお盆を中心とした人の動きが注目される。
桑野協立病院という医療機関に勤務する医師としては他人様が困り果てているとき傍観していなければならないという状態は本意ではない。がしかし、この指定感染症に本気で立ち向かいその結果として病院がクラスターとなる、という事は考えたくもない。
また通常の業務の片手間にこの診療に当たるという事は、通常の業務と感染症業務の間を往復する事になるので、さらにリスクが高い。
別棟の診療スペースと、専門職を含めた専任のスタッフがどうしても必要だと思っている。片手間診療は被害を大きくします。
コロナ感染症の影響で病院の外来業務、健診業務などが激減した。密をつくる状態を避けなければならないので、余っているスペースなど一つもない当病院にとっては、利用者の数を減らすより他に方法がないからだ。
加えて8月6日朝に直近の飲食店改装工事現場ガス爆発事故があり、当院の建物がゆがみ、100枚弱のガラスが割れ、サッシが壊れ、一時病室と検査室など使用不能になり、爆発現場のガス漏れが心配なので外来診療が停止され、大損害を被りました。
2011年の大震災と原発事故がフラッシュバックされ、どうしてこういう災害というのは複合してやってくるんだ?などと恨みがましい事をいってみた。
私たちの病院では不完全なコロナ対策きり採れません。
治療薬が開発され、ワクチンが創られ、簡便な検査キットが出回る、ようになれば状況は変わると思いますが、今のままでは手が出ません。