せせらぎの小道:えふりこぎ

かつてブルースの女王と言われた淡谷のり子さんという方が(歌手)いました。その方は青森県出身で、「えふりこいで東京弁なんかつかうことねえんだ」と吉幾三さんとの対談で言っていました。要するに「ええかっこしようとして」東京弁なんかしゃべらないで津軽の人は津軽弁で行ったら良かろうという意味らしい。

免疫学の先生、仙道富士郎さん、がこの度エッセー集を出した。標題は「えふりこぎ」。仙道先生は新潟県北魚沼郡出身なのですが北海道大学医学部に学んでいます。その周辺でもやはり「えふりこぎ」という言葉が使われていたらしい。淡谷のり子さんと同じ意味で使っている。北方の方言?

山形大学でお世話になったこの仙道先生は1975年、Kiessling博士、Herberman博士らと同時にアメリカにおいてNK細胞を発見した人です。そういったこととは関係なく、私は、麻雀とか酒飲みばっかりでお付き合いしていただいたわけです。

「えふりこぎ」を贈って頂いた。仙ちゃんらしい、全く人間らしい、エッセー集です。時事通信社、1,800円也。

 

2023年4月23日 月と金星。

ナイスショットと言って下さった方がいました。上弦の月