せせらぎの小道:キエフ

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2011年11月、キエフ市早朝。

チェルノブイリ視察団として訪問。この日はキエフ市よりチェルノブイリへバスで向かった。バスの中からの撮影。今どうなっているのか、これからどうなるのか、気がもめるところです。

放射線衛生学者の木村真三さんはベラルーシにもウクライナにも友人が多い。ウクライナの友人達へ日本へ避難したらどうかと勧めているところらしいが、ウクライナは今、出入国が大変らしい。隣のポーランド経由となると・・更に難しいか?

 

北欧にフィンランドという国がある。ロシアとの国境線は大変に長い。ソヴィエト連邦と戦って現在の状態を保っている。その時の和平の条件として、カレリア地方をソヴィエトに割譲している。緩衝地帯だ。住民はフィンランドへ。今はEU加盟国だ。

むかし、フィンランドから来たスプートニクスというエレキバンドが「霧のカレリア」という曲を広めた。このカレリアです。

フィンランドには国産の美味しいビールがある。そのビールのラベルには「東郷平八郎」の写真が使われている。東郷さんは連合艦隊司令長官として日本海海戦を指揮し、ロシアのバルッチック艦隊を全滅させたことで世界中に名を広めた人です。

かつてインドの首相を務めたネールさんは、独立運動の際に刑務所に入った。偉くなる人は概ね刑務所に入れられるときがあるものです。その時、娘さんのために便りを書き、それが後で本になった。「父が娘に語る世界の歴史」。その中で、東洋の島国がロシアと戦って勝利を収めた事を綴り、自分と娘さんを励ました事が記されている。

フィンランドのビールのラベルにもそんな意味が込められているように思う。

ウクライナの栗の木の皆さん、私はユニセフを通じて募金するぐらいのこと切り出来ませんが、桜の木の一人として、毎日エールを送っています。

「諦めてはいけない」:これはウクライナを訪れた際、「自分は原発事故の処理の際に7人もの部下を亡くしてしまいました」と言った軍人さんから贈られた言葉です。

 「決して諦めてはいけない」