せせらぎの小道:史観

2011年11月・ウクライナ首都キエフ

この年の3月原発事故を体験した。11月、チェルノブイリのあるウクライナを訪問し(福島チェルノブイリ視察団)、キエフに滞在した。

今、キエフは緊張状態にある。

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街並木は北国の朝を思わせます。

原発事故記念館を訪ねました。

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キエフの栗の木は日本の桜さんへ慰めのエールを送っていました。

日本の桜の一人としてキエフの栗の木さんへ、激励のエールを送りたい。

「平和を決して諦めないでください!私も祈ってます。」

 

作家の司馬遼太郎さんは吉川英治賞を受賞して凄く感激したそうです。司馬史観をお持ちの司馬さんは吉川英治さんの史観に共鳴するところがあったか、それとも、語り部としての吉川さんに共鳴したか。おそらく両方。この二人の小説を読むと”物語好き”になる。

 

最近読んだ文明論の中に次のような史観が述べられていた。

 

 歴史は革命のリレー競争のようなものだ。ある革命家のグループが理想主義のトーチを掲げて走る。その集団がまた支配層になると、次世代の革命家がトーチを取り上げ、それを掲げて次のレース区間を走る。

このサイクルが延々と続き、そうした中で、革命家が訴えた人道主義や社会正義の価値観が形になり、変化していく。

そして、例えその提唱者がつまずき、優秀な現状維持という唯物論的退廃の前に敗れたとしても、全ての人の心にじわじわと根づいていくのだ。

        アリンスキー