せせらぎの小道:大量生産.大量消費・大量廃棄

Kawakiyo Project 田中正造とその郷土、Wikipedia宇井純・公害原論、等を参考にしながら「森永ヒ素ミルク中毒事件」などを詳細に渡って観る。被害者の心情、加害者の心情を脇に置いて、当時の社会経済状況と政権担当側の政策のみに絞って考えていくと、巨視的な見方が出来て、92年地球サミットで出された「環境と開発に関するリオデジャネイロ宣言」に行き当たります。

開発というと土木工事が頭に浮かぶのだが、そうではなく、ものつくりの方法、生産様式ということを思い浮かべてほしいです。その中には食品、薬品なども入ってくるので。

森永ヒ素ミルク中毒事件を観るとき、全てが・全ての人が、大量生産・大量消費・大量廃棄という社会経済構造の犠牲者だと思うのです。

このミルクのキャッチフレーズが「頭の良い子に育てましょう」ということでしたので、母乳を捨ててまでこのミルクを自分の子供に与えた「お母さん方」の気持ちを思うと、何ともやりきれない、どう表現したら良いか解らない。

死者130人、患者12,131人。

 

リオ宣言が基本となって出来たSDGsは、大変な犠牲を体験した、人類の切なる願いだと改めて思っています。

 

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写真提供。アルピニスト・田中 直 さん。この環境があるからこそ、この環境が続くからこそ・・