せせらぎの小道:人権

1960~1980年代のつづきです。

語るまでもないことなのだが日本国憲法の3本柱は、①民主主義、②平和主義、③人権主義、です。アメリカから押しつけられた憲法であるとしていやがる人もいるのですが、もし日本が先の大戦戦勝国となった場合、大日本帝国憲法を世界中に押しつけ世界のリーダーとなれただろうか。戦争を始める前からそれは破綻していたのでは?

この憲法は発布された当時も今も日本人の悲願が結集したものであると思うし、国の指導者達もほっとしているところがあるのでは?

私はアメリカという国をありがたい国だとは思ってはいないし、矛盾だらけの恐ろしい国だと思う気持ちの方が強いけど。

 

「人権」ですが、私はこの地で医療生活協同組合とのおつきあいを始めてから生活の一部として考えるようになったことは確かなことです。

医療生協との関わりから人権そしてSDGs

 

1957年 日本生協連総会で医療部会結成を決定

1988年 医療部会総会で第1次5カ年計画確定

1991年 医療部会総会で「医療生協の患者の権利章典」確定

1992年 国際協同組合連合(ICA)第30回大会 於 東京

東京で開催されたICA世界大会で、日本生活協同組合連合会医療部会は「患者の権利章典」を世界に向けて発信し、高らかに「自らの人権」を謳った訳です。

丁度この年ブラジル・リオデジャネイロにおいて「地球サミット」が開催されて、大量生産・大量消費・大量廃棄、の社会経済構造を批判的に捉えて、Sustainable Development という概念が提唱され賛同を得ています。現在でいうところのSDGsの概念です。世界の子供達の人権宣言も大きく影響しています。

医療生協の患者の権利章典は日本医療界の「金字塔」であります。

 

1995年9月23日 Manchester(UK) において ICAは協同組合アイデンテイテーに関する声明を採択しました。第31回世界大会。マンチェスター大会。

その第7原則

 地域社会への関与 : 協同組合は、組合員が承認する政策に従って、地域社会の持続可能な発展のために活動する。

7th PRINCIPLE

 While focusing on member needs, co-operatives work for the sustainable development of their communities through policies accepted by their members.

f:id:kuwanomura:20220205105609j:plain

f:id:kuwanomura:20220205105641j:plain

写真提供 アルピニスト 田中 直 さん。

Our Common Earth かけがえのない地球と多様性が尊重される社会と・・・・