せせらぎの小道:気になること

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椿がもう来春のための花芽をつけている。

中秋の名月を少しの時間だけ眺め、月見酒?をし、それも三日間に亘って、家の中で名月を感じながら気になる本を読了。

どうしても気になったので、ここにメモすることにした。

ドイツ人は何故ヒトラーを選んだのか。The death of democracy。ベンジャミン・カーターヘッド。寺西のぶ子 訳。

最終章:トレブリカカ強制収容所アウシュヴィッツ強制収容所、バビ・ヤール大虐殺、第二次世界大戦の最後の数ヶ月にあった死の行進、そのような未来を想像できるドイツ人は、1933年にはほとんどいなかった。考えつかないことを予見しなかったからと行って、彼らを責めることはとうてい出来ない。だが、彼らの無知は過ちにつながり、彼らは自分たちの将来を破滅的に見誤った。後から登場した私たちには、彼らと比べて有利な点がひとつある。彼らの前例があるという点だ。

 

名月と共に過ごすには少し重い内容でしたが、気になることでした。次男のS君が職場を変えた。「〇〇党に入らないか?」と誘われたのを断った様子。法学部出身の彼は何時も「ワイマール共和国はどうしてあのようなことになったのか」と言っていた。自分なりに思うことがあったに違いない。

自分は、何れの政党においても、その政党活動というものが好きではない。然し、単に「リベラリスト」として存在しているのもたやすくはない時代であるということも知っている。そのように存在するのには、大変な学びというのが必要だと、今になって思っている。多くを知らねば、多くを学ばねば。

「竹林の7賢人」:大変ですよこれも。屈原さん、これも命がけ。徒然草吉田兼好):この目の位置が私には合っていそうな気がしている。いざ帰りなん故郷へ:私の故郷はここきりなあい。  人畜無害な夢想家:それもよし。

 

以前、50才の頃、香川県の友人・西村光太郎先生(当時30才代)が当病院に研修に来られた。西村君はその後、香川の民医連、医療生協を離れて四万十川流域の僻地医療に携わった。又々その後北海道に渡り、女満別空港の近くの医療機関で勤め、今はその病院の院長先生になられた。

満月に誘われて、夜中に電話した。もう子供さんが高校生になったという話をしていた。丁度当地に研修に来ていたときの、私の年齢になったと言って懐かしがってくれた。大腸内視鏡の名人になったようだ。なんとまた、う、れ、し、い、電話でした。