せせらぎの小道:自助

Heaven helps those who help themselves. 天は自らを助ける者を助く。

このHEAVENという三人称単数が大変な意味を持つ。ある人格をそこに想定すると大概の人はそこに全知全能の何かを思う。中国式に天というと「天道」を指す。天道是か非かなどと考え込んで世の中を悲観することにもなる。

偉い誰かが自分のために何かをしてくれるのではないかなどという妄想も生じる。

私は今のところHEAVENとは、自分自身のことと考えた方が良いと思っている。自らを助け自らで満足するということになるか?

 

今風に解釈してみる。自治・自立。

 

三陸地方に津波災害に備える約束事がある。「てんでんこ」。各自がてんでんに日頃からの約束事に従って避難する。究極の生き残り方法であるが、これが功を奏して助かった地域があった。それが出来ずに全滅したところもあった。

 

今私たちは災害に襲われている。政治の拙さが目立つ。批判することは重要なことなのだがそれだけでは災害に飲まれてしまう。

私たちの組織は自治意識が高い。

その意識が災害を跳ね返すエネルギーを産む・・と思って期待している。地域に密着して協力・協同作業を展開できる基盤がそれを補償している。後は実行あるのみ。

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神頼みをしているのではない。実行できないのはどうしてかなと不思議に思っているだけなのだが。