せせらぎの小道:雪化粧

2020年11月6日(金)安達太良山頂付近、吾妻連峰磐梯山がはっきりと雪化粧をした。

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やがて額取山連峰が白銀の襖の岡辺となる。安積原野は本格的に西風(磐梯おろし)が吹きすさぶ冬を迎える。

 

最近、岡田英弘宮脇淳子・楊 海英・各氏の中央ユーラシア大陸遊牧民に関する論説ばかりを読んでいるせいか、大興安嶺山脈や天山山脈やらモンゴル方面のイメージが残っていて、郡山から見える連峰もそんな見方で観てしまう。

現在の中華人民共和国の成り立ちをいろんな角度から考えられてつい夢中になっていました。それらによると、「中国人の多く、そして日本人も未だに、漢人は4千年の昔から中原に住んでいて、そこで素晴らしい黄河文明長江文明をつくり、やがて彼らが北へ、西へ、東へ、南へ、野蛮人を駆逐しながら勢力を拡大していき、周辺民族に文明を伝えたーと考えている」。

・・・・・・・実際はそうではない。

 

*モンゴル人の楊 海英さんはモンゴルのことを日本で学び、モンゴルのことを一番良く研究しているのが日本の学者で、モンゴルの歴史学会はモンゴルのことを研究するチャンスを与えられなかった・・という。

中国の中華思想に基づいた歴史認識漢民族にとっては都合が良いかも知れないが、他の多くの民族(実は彼らが中国史の主役)の歴史を抹殺してしまっていて、彼らにとっては迷惑も甚だしいと述べている。

歴史認識を誤ると、本当に、何処かからか、破綻してくる。自分の歴史についてもそれが言える。