平成11年6月17日、北海道平取町義経神社に於いて義経・静再会の儀式が執り行われたと記している。
九郎判官義経が平泉では死亡せず、また武蔵坊弁慶も立ち往生せず、数々の伝説を残しながら北へ逃れ平取町に落ち着き、そして大陸へ渡り成吉思汗(ジンギスカン)となり元帝国の礎を築いたという話がある。この話は私が高校に入った頃初めて聞いた話だが、少年の心には大変に魅力的で、その心を夢中にさせるものがあったわいと、「御前様」まで走って行って幕営の訓練をした頃をも含めて、思い出している。
本を読んでみたい方は次の著書を紹介します。
●高木彬光:成吉思汗の秘密:光文社文庫:電子書籍あり:推理小説風に読めます。
●哲学博士故小谷部全一郎氏著:炎書房:改訂普及版(ふりがな付):成吉思汗ハ源義経也:反対論者の軽挙世評反対説を反駁す、増補。
高木彬光氏はこの本の冒頭に「編纂者黒木氏は全盲の人である。それなのに、普通の人々には難解そのもののこの著書に挑戦し、見事に宿志を達成された。「長年の情熱、志を得たり」というべきであろう。この一書を読んで成吉思汗=義経説を信じないものはあるまい。」と述べている。
●原田信男:義経伝説と為朝伝説:日本史の北と南:岩波新書:2017年。
コロナ感染症が心配の種ではありますが、少し肌寒くなった秋の夜長に、風邪などを引きません様に気をつけられて、不思議な世界を体験されるのも一興かと思います。