爆発事故

7月30日(木) 工事中の近くの飲食店でプロパンガスの爆発事故が発生しました。

病院の被害甚大。けがをした職員1名。

朝、廊下を歩いていたら、体全体に飛ばされるような衝撃あり。同時に引きちぎるような礫音。東日本大震災の日がフラッシュバックした。

その後の職員達の懸命な復旧作業はいくら褒めても褒めたりない。

私が今後守り通さなければならないものが鮮明に浮かび上がる。この人達の姿を生涯忘れずに、その気持ちの尊さをこの身から離さないこと。

 

目途が立って少し落ち着きたいという思いがあり、郡山市立美術館へ行ったわけだ。何故か私はこういうときには美術館ということにしている。

 

J.M.W.Turner.と夏目漱石

 坊ちゃんの一節から。

潮風に吹かれるのは薬だと思った。いやに腹が減る。「あの松を見たまえ、幹が真直ぐで、上が傘のように開いてターナーの画にありそうだね」と赤シャツが野田に云うと、野田は「全くターナーですね。どうもあの曲がり具合ったらありませんね。ターナーそっくりですよ」と心得顔である。ターナーとは何のことだか知らないが、聞かないでも困らないことだから黙っていた。

漱石先生はロンドンに留学したことがある。また日本の絵画史における大英帝国が果たした役割は大きい。

私はこの坊ちゃんから来るイメージと星一雄先生(元星総合病院理事長、チャーチル会会員)が重なるときがある。その作品の数々は星一雄美術館を訪れてほしい。星先生は郡山市立美術館の建設に当たって多大なる尽力を惜しまなかったと聞く。若い時を想像させてもらうとき、この坊ちゃんと重なるわけだ。

昨年星総合病院は大水害に見舞われた。絶叫に近い発声で困窮を表現されていた星北斗理事長へは、激励のメッセージを送ること切り出来なかった訳だが、その時の北斗先生の気持ちの一部がこの美術館の庭に立って、解るような気がした。